松阪市議会議員 植松泰之 市政報告
うえまつ―しん21号-1
平成28年7月20日

新たな大雨浸水対策に期待大! 〜百々川、愛宕川など〜

今年も憂慮される大雨による浸水被害

台風に集中豪雨…大量の雨水は用水路から溢(あふ)れ、道路は冠水し、河川は濁流となって渦を巻く…
毎年のように襲いかかる自然の猛威に私たちは為(な)す術(すべ)もなく、抗し切れない無力さを痛感させられます。
「何とかならないものか!」との住民の皆さんの悲痛な叫びは、議会でも問題にしてきました。
しかし、ご承知の通り、百々川や愛宕川など細く蛇行する川に対しては、ある一箇所だけを改修しても、かえって被害を増大させる危惧があります。そのような難しさは重々分かっていながらも遅々として改善されない現状に対し、住民の皆さんのイライラは募るばかりです。
また、百々川や愛宕川などは三重県が管理する河川であることから、松阪市単独では進められないという問題もあります。

一歩進めた浸水対策計画が策定される

では、私たちは一体いつまで我慢すればいいのでしょうか。
このたび竹上市長によって、大雨浸水対策に対して新たに一つの方針が示されました。「これから10年掛けて“床上浸水ゼロ”に向けて取り組む!」というものです。
つまり、三重県による施策(抜本的な河川浸水対策工事等)を待っていてはいつ解決するのか分からず、しかも歳月が掛かり過ぎ、その結果、何も対策を打たなかったのと同じになってしまっているというのが、これまでの現状です。
だからここは発想を転換し、暫定的でも良いから、少なくとも向こう10年間で一定の効果が出るような大雨浸水対策を従来の下水道整備などと連携させながら松阪市が中心になって実行していく、というのです。

効果のある浸水対策が求められる

その第一弾として市は松阪地区浸水対策検討会を立ち上げ、浸水の原因・機構をまずはしっかりと把握し、同時に浸水シミュレーションを行いながら、実効性のある対策を見つけ出そうという計画を打ち出しました。
対象となる河川は、三渡川、百々川、愛宕川、名古須川の四河川です。方法は、これまでの浸水被害箇所や被害状況、更にはその時の雨量をコンピューターに入力し、その条件下で実際に記録された浸水被害(床上・床下浸水など)が再現され得るかをコンピューター上で確認します。その上で、今度は水の逃げ道や避水池などをコンピューター上に試行的に設定して、どれくらい被害が縮小できるのか(または効果が出ないのか)を画面上で何パターンもシミュレート(模擬実験)しながら、最良の浸水対策効果の出る方策を見つけ出していこうというものです。使用するシミュレーション・ソフトはかなり現実に近い状況を生み出すことができる優れものと聞いています。したがって、効果的な対策を考えるにあたっては大いに期待できるのではないでしょうか。
今後、一住民として、そして議会としてもしっかりとその進捗を見守っていきたいと思います。