松阪市議会議員 植松泰之 市政報告
うえまつ―しん17号-2
平成26年8月10日

それでも不安ですか 〜集団的自衛権の行使容認について〜

みなさんの不安のもとはココにある!

みなさんは、こんな疑問をお持ちではありませんか?
集団的自衛権を行使することができるようになって、本当に私たちは戦争に巻き込まれるの?
新聞では「こんなことを勝手に決めるのはダメだ」って言っているけど、決めてしまっていいの?
これまでマスコミを通して集団的自衛権行使の反対論ばかりを見聞きすれば、大抵は漠然と不安になり、今では何となく「これは良くないことなんだ」という認識で落ち着いてしまっているのではないでしょうか。
その漠然とした不安感は、一体どこから来るのでしょうか。
それは、マスコミが「抑止力」の効力を一切報道していない(無視している)ことと深く関係しています。
今回、集団的自衛権を限定的であれ行使することが容認されたことによって、私たちの生命やくらしはこれまで以上にしっかりと守られるようになるのですが、それは他国に対する「抑止力」が高まったからに他なりません。ところが、この「抑止力」の効力を無視してしまえば、集団的自衛権の存在意義は一瞬にして消えてしまいます。
私たちが再認識しなければならないのは真にこのことです。

今も働いている「抑止力」

今、この瞬間においてもわが国が他国によって攻め込まれていない状態(つまり平和な状態)にあるのは、この「抑止力」が働いているからに他なりません。
「憲法9条があるから、平和なのだ」というのは、都合よく後から付け足した理屈に過ぎず、いうなれば「僕がテレビの前で応援したから、巨人は勝ったんだ」というのと同じくらい根拠のない、無責任な考え方なのです。
今も目に見えない形で働いている「抑止力」は私たちにとって、とても重要なものです(繰り返しますが、だからこそ現在、平和なのです)。
私たちにとって、なくてはならないこの「抑止力」をマスコミが一切取り上げないがために、「このまま戦争に巻き込まれてしまうのでは…」と、多くの国民は漠然とした不安感に襲われるのです。
では、ここでいう「抑止力」とは何なのでしょう。
「抑止力」とは、「他国からの理不尽な攻撃や侵攻を未然に防ぐ力」を言います。
未然に防ぐには、相手に「実際に行動する」ことを思い止まらせるだけのものがなければなりません。
例えば、自衛隊。そして、わが国とアメリカ合衆国とが同盟を結んでいることを明文化した日米安全保障条約があります。わが国とアメリカ合衆国は仲間だということを内外に示すことが、実際の装備以上の大きな「抑止力」効果を生んでいることは、周知の通りです。
わが国にこういった機構(しくみ)が事前に備わっているからこそ、隣国は日本の資源や領土(無人島など)を虎視眈々と狙ってはいるものの、「実際に行動する」ことを思い止まり、結果、日本は平和な状態を保つことができているのです。
相手が思い止まってくれている限り、少なくとも私たちが「戦争に巻き込まれること」はないのです。
「なぜ平和な状態が保たれているか」ということを今一度、問い直すことで、「「抑止力」が相手の暴力や攻撃を呼び込む」との認識が誤りであることをご理解いただけるのではないでしょうか。

国民の生命を守っているものは「憲法9条」だけではない

先般の松阪市議会に出された請願は、「集団的自衛権に関する今回の閣議決定を白紙に戻せ」というものでした。
なぜ「白紙に戻せ」と主張するのでしょうか。請願者は「一内閣で決めるべきものではないから」というだけです。
それならば、これまでの閣議決定は一内閣で決められたものではないとでも言うのでしょうか。
「集団的自衛権の行使は憲法上、許されないと言わざるを得ない」とした昭和47年の田中内閣における政府見解も一内閣で為された判断です。
それとも安倍内閣が決めた閣議決定だけは認めるわけにはいかないと駄々っ子のように言うのでしょうか。
また、彼らは「抑止力など不要」とも主張しています。なぜ、不要と言えるのでしょう。
彼らは「憲法9条があるから大丈夫なのだ」と言います。それならば憲法9条だけで国民の生命は守られるのかと問うても、「ただ憲法9条を守って欲しいだけだ!」の一点張りです。
憲法9条さえ守られればいいのでしょうか。真に守られるべきは私たち国民の生命とくらしなのではないのでしょうか。
この度の集団的自衛権の行使をあくまで限定的に容認するという閣議決定は、わが国を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増す中で、国民の生命とくらしをこれまで以上にしっかりと守るべく決められたはずなのですが、請願者は、そんな抑止力の効力は認めない!抑止力なんてものは存在しない!などと言い出す始末です。
まるで議論になりません。
今日の平和は、なにゆえに保たれていると考えているのでしょうか。
お隣の肥大した国が尖閣諸島を虎視眈々と狙っていることは気にしなくてもいいとでも言うのでしょうか。
お隣の半島の独裁者が何度も飛ばしてくるミサイルは子供のおもちゃだとでも言うのでしょうか。
観念的ではない、現実を直視した議論をすべきであり、みなさんの豊かなお知恵をお借りしつつ、深めてまいりたいと存じます。